
「紅茶って、どうして世界中で飲まれているの?」
そんな疑問を持ったことはありませんか?
紅茶の歴史と文化を少し知るだけで、日々のティータイムがもっと特別なものになります。
そもそも紅茶はどこから来たの?
「茶」の原点は中国。
今から約5000年前、中国の皇帝・神農(しんのう)がお湯を沸かしていたとき、偶然お茶の葉が風に乗って鍋に入ったのが最初、と言われています。
その後、お茶は長い年月をかけて世界中に広まりました。
中でも紅茶としての文化が花開いたのが17世紀のイギリスです。
イギリスで紅茶が人気になった理由
17世紀、ヨーロッパではコーヒーやチョコレートと並んで紅茶も上流階級の「おしゃれな嗜好品」として人気が高まりました。
特に有名なのが、イギリスのキャサリン妃(ポルトガル王女)。
彼女が紅茶を持参してイギリスに嫁いだことが、紅茶文化を加速させたと言われています。
その後、イギリスでは「アフタヌーンティー」という文化が生まれます。
昼食と夕食の間に、紅茶と軽いお菓子を楽しむ優雅な時間──これが現代のティータイムのルーツです。
日本にも紅茶文化はあるの?
日本には明治時代(約150年前)に紅茶が伝わりました。
1940年代末から1950年代にかけては輸出による外貨獲得のために作られていましたが、次第に国内にも広まりました。
今では、ペットボトル紅茶やティーバッグ、カフェメニューなど、紅茶はとても身近な存在になっています。
最近では「アフタヌーンティー専門店」や「紅茶ブランドショップ」も増え、ちょっとしたブームともいえます。
参考・引用元
日本紅茶協会|紅茶を知る
TWININGS 公式ブランドサイト|紅茶の歴史・ティー文化
『基礎から学ぶ 紅茶のすべて:美味しくするテクニックから歴史や産地の話まで』(新星出版社)磯淵猛 著
紅茶文化の魅力は「自由さ」
紅茶の文化は、国によってさまざま。下記は一例です。
国 | 特徴的な文化 |
イギリス | アフタヌーンティー・ミルクティー中心 |
インド | チャイ(ミルク+スパイスの紅茶) |
ロシア | サモワールという器具でゆっくり楽しむ |
日本 | 食後や休憩にストレート・ミルク・レモンで |
初心者でも難しく考えず、「好きなときに、好きなように」楽しめるのが紅茶のいいところです。
まとめ:紅茶の歴史と文化は、知るともっと楽しくなる!
紅茶は、中国から始まり、ヨーロッパで愛され、日本でも日常に根づいてきた飲み物です。
歴史や文化を知ると、「ただの飲み物」から、「ちょっと特別な時間」を感じられるようになります。
気軽に淹れた1杯の紅茶も、そんな背景を知っていれば、きっと味わい深く感じられるはずです。
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